キミの背中。~届け、ラスト一球~



言えない理由?


は?なにそれ!!なんかムカつく!!


それから、あたしはずっとイライラが止まらなかった。


授業中も、部活中も、ずっと草太の冷たい目を思い出し怒りが湧き上がってくる。


草太が早く教えてくれてたなら、あたしは夏休み中に何かしら行動を起こしたよ。


勇気出してデートに誘うことだってできた。


なのにどうしてなの?


言えない理由?


そんなの、あたしに対する嫌みなだけでしょ?



「ねぇ、希歩どうしたの?
湯野くんと喧嘩でもしたの?」


草太と言い合いをしてから3日後。


あたしと草太はあれから一度も目も合わさなければ、会話もしなかった。


朝の登校もバラバラだし、部活が終わった後帰り時間が重なっても、草太はひとりだけ自転車に乗って颯爽と帰って行った。


今日は来月に迫った修学旅行の班決めがあるのに、一言も話さないあたしと草太を見て、ミナが心配そうに聞いてくる。