キミの背中。~届け、ラスト一球~



言いながら、ジワリと涙が浮かんできた。


陵雅さんと一緒にいられるのがあと5カ月しかないなんて。


そんなの……短すぎる……。


なんで……?


「ミナが教えてくれなかったら、あたしずっと知らないままだったじゃん!!あたしそこまで草太が意地悪だと思ってなかった!!性格悪すぎ!!」


一方的だってわかってるけど、だけど今は草太に対する苛立ちを抑えきれなかった。


「ちょ、待てって!!何だよ、その言い方!!」


草太の口調が荒くなる。


「は?意地悪?性格悪い?何勝手なこと言ってんだよ」


声の大きさは控えたけど、草太の声は怒りに震えていた。


「知ってるよ、おまえが兄さんのこと好きなことくらい。
だけど、言えない理由だってあるだろ」


草太が太ももの横で、ギュっと強く拳を握った。


「何も知らないくせに、勝手なこと言うな」


「………」


草太の目が、冷たかった。


肩も、唇も、拳も。ワナワナ震えていた草太。


大きなため息をつくと、乱暴に頭をかき舌打ちをしてあたしの横をすりぬけていった。


何なの?


どうして草太がキレるの?意味わかんない!!