キミの背中。~届け、ラスト一球~



「一番不思議なのはさ、超モテる湯野くんに彼女がいないってことだよね」


体育終了後、体育館と校舎との渡り廊下にある水道で水分補給をしていると、またミナが話題を草太に戻した。


「部活でも大活躍で、湯野くんのこと好きな子はたくさんいるのにさ。
この前だって告白されてたし」


「え? アイツ告白されたの!?」


「あれ?湯野くんから聞いてないの?」


「聞いてないよ!!アイツは元々そうゆーことは全く話さないタイプだから」


あたしは水道で水を飲んで、口元に滴る水滴を手の甲で拭った。


「どうして、彼女を作らないんだろうね」


ミナが不思議そうに首を傾げる。


「女の子に興味がないんじゃないの?
ほら、アイツ野球バカだから」


「誰が野球バカだって?」


「うわっ!!」