恋のコーチは幼なじみ





「あぁー、おなかすいたーーー」




汗の乾ききらない前髪をかきあげて


天をあおぐ。


そして、反動をつけて、机に突っ伏した。


そのとたん。




――グーーーッ!




えええええっ!?


16歳の乙女にあるまじき大音量で、


おなかが鳴っちゃったぁ!



ガバッと跳ね起きて、


おそるおそる、前後左右を見回す。