恋のコーチは幼なじみ


「あ、本田さん、おはよー」


「悠馬君、おはよう!」




さわやかな笑顔の悠馬君に負けないくらいの微笑みで挨拶を返す。


もう、すでに作戦は始まっている。




『いいか薫、まず朝、悠馬と目が合ったら、必ず微笑むこと』


『微笑む? それだけでいいの?』


『んなの、初歩の初歩。
でも、そう言うけどおまえ、男と目が合って、微笑んだことなんて今までないだろ?』


『あー、そう言われればそうかも』


『やっぱりな。
いいか、男ってのは、目が合ったときにニコッと女子に微笑まれたら、それだけで、その子を意識し始めるもんなんだよ』


『へぇ、知らなかった……』