階段に腰かけた計は、目を細めて私を見上げる。 「へぇ……、ずいぶん余裕じゃん」 「え?」 「おまえ、自分の立場わかってる?」 「立場って……?」 「おまえ、そのまま行ったら、国語の田口みたいになるっつってんの」 「田口、先生……?」 って、来年定年の、あのおばあちゃん先生のこと? 突然出てきた学校の先生の名前に困惑していると。