あ、ポッキーだ! 私の大好きなポッキー!! それをけいちゃんは、 私の手に持たせてくれた。 「……ありがと」 涙をぬぐってお礼を言うと、 けいちゃんはニッコリ笑って、 ポッキーを持ってない方の手を引っぱり、 立たせてくれる。 スカートについた砂も パンパンとはたいてくれた。 「もう、へーきでしょ? あっちで、あそぼ?」 「うん!」 私も笑顔で答え、 けいちゃんの手をぎゅっと握って、 けいちゃんと一緒に、 すべり台に向かって走った……。