「ちょ、ちょっと待って!」 あわてて、計から離れようとしたら。 ――クスクスクス。 「あっ! からかったわね!」 「いや、半分は本気だけど?」 「う、うるさい! もう、計なんか、大っキライ!」 「ダメ、もう離さないから」 「な、なに言って……!」 逃げようとしたけど、ひょろひょろもやしのクセに、意外と力は強くて、計の腕の中から逃げられない。 「もうっ、離してよ!」 「ヤダ。あきらめろ」 「むーーーっ!」 ほっぺたをふくらませると、また計に、ギュッと抱きすくめられた。 あぁ、もう……。