「えっ、いえ、ちがいます!
同じクラスで、あの、幼なじみですけど、ただの友人です」
あわてて否定したけど、ふたりは顔を見合わせて、ニヤニヤしている。
「ふぅん、幼なじみかー。
でも、ただの友人なのに、わざわざ訪ねてくるかなぁ?」
「いや、それは、ケータイがつながらなくて、しかたなく……」
しどろもどろに答えるけど、自分でもあまり説得力が感じられなくて、黙ってしまった。
すると、ふたりは、また顔を見合わせてニヤニヤする。
あーぁ、全然信じてもらえてないよ……。
と、そのとき、寮の入り口に着いたところで、副部長さんに、ちょっと待ってて、と止められた。
副部長さんは、中をうかがってから、そっと合図を寄こす。
「OK、今なら大丈夫!」


