恋のコーチは幼なじみ


でも、おばさんが出てきたら、なんて言う?


あ、べつに普通でいいのか。


同じクラスなんだし、休みだったから、ちょっと心配でって言えば。


よし、それで行こう!


とにかく、早いうちに、ひっぱたいたことを謝ってしまいたい。


長引けば長引くほど、こういうのって謝りにくくなるもんね。


そう腹をくくって、計の家のインターホンを押した。




――ピンポーン!




うわぁ、緊張する!


こうやって、計の家に来るのって、何年振りだろう?


すぐ上の階に住んでるのに、家に来たのは、10年ぶりくらい?


そんなことを考えながら、ドキドキをおさえて待ってたんだけど。