教室に戻ると、心配そうな顔の悠馬君と目が合った。
私が春菜と一緒なことに気づくと、少しほっとしたように見える。
席につくと、待ち構えていたように、声をかけてきた。
「本田さん、カバンあるのにいないから、どうしたのかと思ってた。
柴川さんと一緒だったの?」
「うん、ちょっとね……。
あのさ、悠馬君、今日の帰り、電車で少し話せる?」
「あぁ、うん、もちろん」
「じゃ、そのときに……」
「うん、わかった」
ニッコリ微笑む悠馬君を見るのが、つらい。
でも、ちゃんと言わないとね。
あと、計にも……。
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