「うん!
ったく、計君、なに考えてんだか。
それで、薫、計君への気持ちも、もう冷めちゃったの?」
「いや……、よくわかんないの。
昨日の計、ちょっと普通じゃなかったから。
本気でキスの練習をしようとしたのか、それとも、私をからかうつもりだけだったのか、そこもよくわからなくて……」
「でも、薫がひっぱたかなかったら、本当にキスされそうだったんでしょ?」
「あのときは、そう思ったんだけど……。
でも、もしかしたら、寸止めするつもりだったのかもって、あとになって思ったり……」
「そっか。
まぁ、冗談だったとしても、たちの悪い冗談だけどねー。
で、薫は、どうしたいの?」
「どうって?」
「ふたりのことよ。
悠馬君と計君と、どうなりたい?」
「うーん……」


