それでも、私が来るところは学校しかなくて……。


あ、でも、よかった。


悠馬君も、計も、まだ来てない。


とは言っても、時間の問題だよね……。



――ハァーーーー。



今日、何度目のため息だろう。


あーぁ、ふたりに会う前に、姿を消しちゃいたいよ……。


机の上で、頭をかかえていると。




「薫ー、おはよー!」


「あぁ、春菜。おはよう……」


「ちょっとなに?
元気ないし、目の下のクマもひどいし!
なんかあった?」