ケータイを出して、電話をかける。 「もしもし」 「はい、井出です。 天宮君? どうしたの?」 「3日からの約束、明日から行っていいかな?」 「え、明日? でも、そっちの学校は?」 「とりあえず、休む。 そんで、できるだけ早くそっちに移りたいんだけど」 「えーっ、そうなの? どういう風の吹き回し? あー、でも、もちろん私は大歓迎よ! うわー、とうとうその気になってくれたのね、うれしい! 全部準備は出来てるから、いつでもどうぞ!」 「じゃ、明日行くから」 「わかった。待ってる!」