恋のコーチは幼なじみ


だけど、そんなこと、悠馬君には言えない。


これまで自分がしてきたことを考えたら、

あまりに失礼すぎて、

申し訳なくて、

言い訳なんかできない。


だって、悠馬君はなにも悪くない。


それどころか、すべてがかっこよくて、完璧で。


文句のつけようのない人なのに……。




「あー、ごめんね、本田さん。
俺、あせりすぎちゃったね。
本当に、ゴメン」


「悠馬君……」




ちがうの。


私が悪いの。


それなのに、この人は、こんな時でも謝ってくれる……。


だけど、私にはもう言える言葉が見つからなくて、ふたりきりのゴンドラの空気は、凍り付いた。