真っ赤になってうつむくしかないじゃん、こんな状況。 私、こういうの、慣れてないんだから! ヤダァ、もう……。 悠馬君、頼むから、もう少し離れて! 心の中では叫べるけど、緊張して声が出せない。 すると、右ななめ上から、少し笑いを含んだような、悠馬君のささやき声が降ってきた。 「本田さん、そんなに固くならないでよ。 そうだ、知ってる? ここの観覧車、てっぺんでキスしたカップルは、永遠に幸せになれるんだって」 へ……? キ、キス!?