恋のコーチは幼なじみ


「本田さん、隣に行っていい?」


「え? こっち?」


「うん」


「でも、ふたりとも同じ方に座ったら、ゴンドラが傾かない?」


「たいしたことないと思うよ。
俺さ、こう、正面から向き合うのって苦手で」


「あー、そうなの?
なら、いいけど……」


「サンキュ」




左につめると、悠馬君は私の右に移ってきた。


あぁ、たしかに、こっちの方がしっくりするかも。


教室の席も隣だし、電車で帰るときも隣に座るし、このあいだのコーヒーショップのカウンターでも隣に座ったし。


悠馬君とは、隣に座ることが多い気がする。