「本田さん、そろそろ、おなかすかない?」


「うん、ちょっとすいてきた」


「じゃ、あそこで食べようか?」


「うん!」




悠馬君は優しい。


常に私の様子を気にしてくれて、

私の意見を優先してくれて。


それに、こうして一緒に歩いていると、たくさんの女の子たちの視線を感じる。


それくらい、悠馬君がかっこいいってことだよね。


きっと、私なんかより、悠馬君の隣にふさわしいかわいい子が、この遊園地の中に、たくさんいるだろう。


少なくとも、

こんなふうに、他の男のことばっかり考えてる私よりは……。