切れたケータイを見つめても、もうそれが鳴ることはない。 ――ハァーーーーー。 大きなため息を、またひとつついて、立ちあがった。 服、買いに行かなきゃ。 もう、だれのために服を買うのか、よくわかんないけど、 計が買えって言うんだから、言うとおりにしよう。 そして明日。 もし、悠馬君に告白されたら……。