祈っていると。 「なに?」 「あっ、計?」 「ほかに誰が出んだよ。 俺にかけたんだろうが」 相変わらずの毒舌が、今は妙にうれしい。 「あのね、悠馬君にキーホルダー渡したの」 「あぁ、昨日買った服で行ったか?」 「うん。 かわいいって言ってくれた」 「ほーら、だから言っただろ? 俺の言うこと聞いてりゃ、間違いねぇんだよ」 「うん、計、すごいよ」 「で?」