計……。 イジワルを言うときの計の顔。 私の口に、ぽいっとポッキーを突っ込んできたときの計の顔。 そして、頬杖をついて、空を眺めてるときの計の顔……。 ――ドクンドクンドクン……。 うっ……。 な、なに、私ったら、ドキドキしてんのよ! べつに、計なんて、かっこよくなんかないんだから! ば、ばかなこと考えてんじゃないわよ! お、おかしい! 私、ちょっと、おかしい! しっかりしろ、薫!