やがて、真っ黒な雲が現れて、雷が鳴りはじめた。 雨に濡れながらも、ふたりは歩いてく。 すると、稲妻の光に照らされて、ほかにも人がいるのが見えた。 よく見ると、重なり合う雲のあちこちに、たくさんいる。 と、そのうちのひとりが、雷に打たれて、雲の上から落ちてしまった。 あっと思った瞬間。 落ちていく人を、下の方の雲にいた誰かが助けた。 あー、よかった。 ほっとしてると、ふたりだった人のところに、3人目、4人目がやってきた。 どんどん人が集まって、かたまりになって歩いていく。