ほめられて、すぐその気になるところが、薫らしい。 すすめられたカーデガンまで、ホイホイ買ってる。 コイツ、絶対将来、ワケのわからないツボとか印鑑とか、買わされるタイプだな……。 あーぁ、ったく。 「計、買ってきたよ、おまたせー」 「おまえさぁ……」 「ん?」 薫は機嫌良さそうな顔を、こっちに向けてきた。 注意しようと思ったけど……、本人が気に入ったんなら、まぁいっか。 「いや、なんでもない。 帰るぞ」 「はーい!」 俺は薫を連れて、駅に向かった。