ったく、ひとの気も知らないで。 大声で呼ぶなっつーんだよ、恥ずかしい。 けど、俺が服を買えと言った以上、ほっとくワケにもいかない。 しぶしぶ薫の方に歩いていくと。 「ね、こういうのは、どう? それとも、こっちみたいなのじゃないとダメかな?」 薫が両手に持って見せてきたのは、クリーム色のわりとシンプルなブラウスと、フリルだらけのピンクのブラウス。 薫が、クリーム色の方を望んでいるのは見え見えだったから、わざとピンクの方を指差してやった。 「えー、こっち? こんなの、私に似合うと思う?」