バッグを棚に戻すと、薫がちょうど、会計を済ませたところだった。 財布におつりをしまいながら、こっちに歩いてくる。 「計、おまたせー!」 「おう。じゃ、服、見に行くぞ」 「はーい」 薫は素直についてくる。 俺がバッグを見てたことには、気づかなかったらしい。 よかった……。 土産物屋のあるショッピング街には、洋服屋もたくさんあった。 その中から、悠馬が好きそうなテイストの店に、薫を連れていく。