恋のコーチは幼なじみ


モグモグと、甘酸っぱいポッキーで幸せな気分にひたりつつ、同じように空を見上げると、


今日は、わた雲が、ぷかりぷかりと浮かぶ空。


すると、そのままの姿勢で、計が言った。




「作戦、うまくいったみたいだな」


「あぁ、放課後デート?
うん、メールしたでしょ?」


「あぁ、見た」


「けど、ハムスターのこと、今日も電車で聞かれちゃって。
ウソつくの、しんどいよ……」




さっきまでのストレスを思い出して、またブルーな気分になる。


いちごポッキー……、もう1本欲しいな。


じーっと、計の持っているいちごポッキーの箱に視線を向けると。