恋のコーチは幼なじみ


「カロリーメイト、嫌い?」


「え、ううん、嫌いじゃないよ」


「じゃ、遠慮しないで、どーぞ?」


「あ、うん、ありがと……」




そう答え、机の上のカロリーメイトを手に取る。


悠馬君は好意で言ってくれてるんだから、ちゃんと受け取らないとね。


それに。


きっと、


いや、絶対に悠馬君、私のおなかの音聞いてるはずなのに、


さっきから、そのことにはいっさい触れてこない。




ジェントルマンだぁーーー!