あれ? いつのまにか、耳の赤さが取れてる? そう気づいたときには、計は、いつものクールな表情に戻ってて。 「おまえさぁ、それ、盗み聞きしたってこと?」 「え?」 「俺がコクられてんのを、一部始終、盗み聞きしてたのかよ?」 「えっ、いや、私じゃなくて……」 「ってことは、だれかから聞いたってことか?」 「うん、まぁ……」 「そんな、また聞きの情報、丸ごと信用してんじゃねーよ」 「でもでもっ、その子は信用できる子だし!」