だれでも受け入れるよっていうような、器の大きさを感じる。 こういう雰囲気が、モテる秘訣なのかも。 去年はクラスも違ったし、接点がまったくなくて、 こんなふうに直接喋ったこと、なかったからわかんなかったけど。 うん、春菜、悠馬君、いいね! ……って、そうじゃなくて! 「……本田さん?」 口をモグモグ動かしながら、悠馬君がこっちを見ている。 「え? あっ、はいっ?」 マズイ、考え込んでて聞いてなかった。 冷汗をぬぐいながら、顔を向けると。