恋のコーチは幼なじみ


「いや、ただのカンだよ?」


「んー、そっか。
じゃ、去年、計君と同じクラスだった子たちに、あとで探り入れてみるわ。
それよりさー」




春菜の表情がいたずらっぽく変わる。




「あれからどうなってんの?
一緒に帰って、メールもするようになったんでしょ?
その後の進展は?」


「あぁ……」




春菜には、悠馬君とのことを、聞かれるままに、教えてある。




「週末、ちょっと長めのメール書いて、ゲームのことで意気投合して、今度、悠馬君の好きなゲームのこと教えてもらう予定」


「へぇ。
着々と距離縮めてんじゃん!」