月曜日。 計との約束の1週間が過ぎた。 この1週間、毎日、悠馬君を待ち伏せて、電車でのおしゃべりを続けてきた。 そのおかげで、だいぶ仲良くなれたと思う。 最初は、自分のことを話すのに抵抗があったけど、 悠馬君がニコニコ聞いてくれるから、だんだん慣れて、話も弾むようになった。 計に言われた通りにやって、順調に悠馬君との距離が近づいてるのを感じる。 ――タンタンタンタンッ! 踊り場への非常階段を駆け上がると……。