「なんど電話しても出てくれないから、来ちゃったわ。 お願い、もう一度、話を聞いて。 家まで送るから」 そう言って、助手席のドアを開ける。 まいったな。 ここまでされたら、さすがの俺も、断りきれない。 「章太、悪い、今日はここで」 「え、あぁ……」 章太に別れを告げ、車に乗り込む。 彼女は運転席に回り、車を興味深げに見ている、大勢の生徒を振り払うように、発進した。 「ごめんね、学校まで押しかけちゃって」 「いや……」