ポッキーの先を突きつけて抗議すると、計は、唇をとがらせる。
「しょうーがねーなー。じゃ、ほかのでもいいよ。
小4まで、怖くて自分のベッドでひとりで寝られなかった話とか、
中学の制服の下にパジャマ着たまま登校した話とか、
親父さんの誕生日にケーキ作ろうとして、2年連続失敗してる話とか……」
――ドキン!
幼なじみとはいえ、計にだって、そんな恥ずかしい話はしてないはず。
「ちょ、ちょっと、待ったー!
計、なんでそんなこと知ってんのよ!」
「そんなの、俺の情報収集能力にかかれば……」
「あっ! わかった!
お母さんでしょ?」
そう聞くと、えらそうにしゃべってた計は、首をすくめる。


