「そ、そういうもの……?」
「あたりまえだろ!
じゃぁ、バスケに置き換えて考えてみろ。
ライバル校と試合をするとする。
そんとき、相手チームが補欠選手ばっかり出してきたら、おまえ、どう思う?」
「えぇっ、補欠ばっかり?
それは、バカにするなって感じ!
コテンパンにやっつけてやるーって思うよ!」
「だろ? そういうことだよ。
やるなら、全力で戦え!
たとえば、自分のチームに190cmの選手がいたとして、それを相手に悪いから試合に出さない、なんてことしないだろ?」
「しないしない!
なるほど、そういうことね!」
バスケに例えられると、よくわかる。
納得してうなずいてると、計がカバンからポッキーの箱を取り出して、ボソッとつぶやいた。
「っとに、バスケバカだな……」


