恋のコーチは幼なじみ


―――……




「なーに言ってんだか。
そんなの、はじめっから、想定内」


「えっ!? そうなの?」


「ったりまえだろ?
おまえが落とそうとしてんのは、あの、悠馬だぞ?」


「そ、そっか……」




踊り場で待ってた計に、電車で見た他校の子たちのことを報告すると、バッサリ切り捨てられた。


あたりまえ、なのか……。


やっぱり私は、恋愛初級者だ。


ガックリしてる私に、計は、あっさり付け加える。




「でも、そんなのに、いちいちビビる必要はねーよ」