「あー、そういう作戦もあるか。
なるほどねー、本田さん、やっぱ、いいとこついてくるねー」
「フフフ、そう?」
ほら、女の子たち、笑ってる私を見て、ちょっと悔しそう。
でも、悠馬君が、私を苗字で呼んでるのにも、きっと気づいてるよね?
だから、彼女じゃないってことも、きっとばれてる。
でも、いいんだ!
つかの間でも、彼女気分を味わえただけで、ハッピーだから。
できれば、ずっとこうして悠馬君の隣で笑っていたいけどね……。
いや、ダメダメ!
計に言われたじゃない。
『まだ、あんまり、がっつくなよ』
って。


