恋のコーチは幼なじみ


そう思いながらそっちを気にしてると、ほかのふたりも悠馬君を見た。


そして、3人で顔を見合わせ、こっちをチラ見しながら、はしゃいでる。




あぁ……、やっぱりね。



きっと、悠馬君を見て、かっこいいって騒いでるんだ。


学年一モテる悠馬君だもの。


よその高校の子だって、かっこいいって思うよね……。




フフン、なんかちょっと、優越感!



っつっても、私は悠馬君の隣に座ってるだけで、ただのクラスメートなんだけどね。


でも、彼女たちにはカレカノに見えてるかもしれない。


だったら、ちょっとうれしいな。


女の子なら誰だって、悠馬君の彼女って思われたいと思うよね。


たとえそれが、カン違いだとしても……。