「そうそう!
あのあと考えたんだけどさ、やっぱりワールドカップ予選のレギュラーは……」
フフフ、悠馬君、本当にサッカー好きなんだな……。
熱く語り始めた悠馬君に相づちを打っていると、ふと、頬のあたりに視線を感じた。
なんだろう?
視界の隅で確認すると、こっちを見てるのは、今着いた駅から乗ってきた女の子たちっぽい。
あの制服……、この近くにある高校のだ。
3人とも、すごくおしゃれに気を使ってるタイプ。
そのうちのひとりが、チラチラ、悠馬君を見てる。
その子が、あとのふたりに、なにか耳打ちした。
あ、ひょっとして……。


