運命を信じますか?


*

年が明けて、
気づけばもうすぐ1年生もおわる。

そんなときだった。

「ちーちゃん!教室に辻おるよ!」

廊下を歩いてるあたしに話しかけて
きたのは【鈴原 るい(すずはら るい)】。
おんなじクラスで仲がよくて、
あたしが辻のことすきなのも知ってる。

でもね…るい…
すごくイイコなんだけどさ…

「しーっ!るいは声がおっきい!」

「あれ?ごめんごめん笑!」

へへへと笑ってごまかすのが
こうやって許されるのは
るいだけだと思う。

ばれちゃうし…!///

るいに怒っておきながら、
でもやっぱり会いたくて、
何話そうか考えながら教室へ向かった。

なんであたしのクラスの教室に
いるのか知らないけど、辻は1人で
窓際に立っていた。

「辻ー!久しぶり~」

「ぉ!ちあ!久々!」

そう言って振り向く辻は、
松葉杖をついている。

「脚…大丈夫…?」

辻が脚の病気になってから、
初めて直接話をした。

「あぁーー…大丈夫だよ。ありがと。」

微笑んだ辻だけど…わかってる。

ほんとは野球したいんだよね。
さっきも野球部の練習見てたんでしょ?

何か言いたかったけど、
もやもや濁った言葉たちは
ひとつも出てこなかった。

辻と野球。

それは、離すことができないものなんだ。