その牙であたしを捕らえて




颯人くんが乗った車はあたし達の横で止まり、中から颯人くんが降りてきた。


ん?なぜここで降りる?玄関はもっとあっちなのに…。


すると颯人くん、あたしの横にきて


「優姫ちゃんおはよ!」

うわ!笑顔が眩しすぎる。さすが王子!



「あ、おはよ」


あたしもすかさず挨拶。


「優姫ちゃん教室まで一緒にいこ?」



軽く颯人くんに腕を引っ張られた。


すると、今度は思いっきり反対の手を引っ張られた。見てみると…



か…枢!


そこには鬼の形相で颯人くんを睨む枢がいた。


「あっ。里真くんいたんだ。おはよ」



挑発するような口調でいう颯人くん。