「枢さまのあの症状は吸血鬼特有の吸血鬼衝動がひどくなったもの」 え? 「でも枢は夜な夜などこかへいって他の人の血を吸っていたのではないのですか?」 谷口さんは首を横にふって答えた。 「枢さまは最近はだれの血も吸ってはおりません。優姫さま、あのニュースはご存知ですか?」 「もしかして町のあちこちで女性が倒れて見つかっている事件ですか?」 「そうです。あれは確実に吸血鬼の仕業でしょう。」