その牙であたしを捕らえて



無言で近づく枢。


こわい…


あどずさりをしていたうちに、とうとう壁にぶつかってしまったあたし。

逃げ場がない!


「優姫ちゃん逃げれなくなっちゃったね?ニヤリ」


わざと“ちゃん"付けをして呼ばれる。


「ち、近づいてこないでよ」



なんなのよ一体。


ギュッと目を瞑った。

すると唇になにか柔らかい感触を感じる。


え?なに?いまの



目を開けると枢の顔が遠ざかる。


もしかしてあたし…

キスされた?


「か…枢!いま」


「あ?なんだよ!」


「いや…なんでも//」


「寝るぞ!」


「あたしソファーで寝る」


「お前もこっちだろ」


「きゃあ!」


無理矢理ベッドに投げ飛ばされる。


「ほら、寝ろ!電気消すぞ!」


うぅ(泣)


そうしてあたしはいつの間にか眠りについた。