優ちゃんが唇を離した。



そして、私の目を見て、こう言ったんだ。





「…あや、ずっと好きだった」




真剣なブラウンの眼差しを避けるなんて、出来なかった。





「俺と、付き合って」







しばらく見つめ合った。



それから優ちゃんが、私の手を握った。



優しさが伝わってきた。



バスケをやってる優ちゃんの手は、小さい頃から想像できないくらい男っぽかった。




こんなにおっきくなったんだぁ。




もう、私の後をついてきてた優ちゃんじゃないんだね。






昔はあんなに仲が良かったのに、一緒にいることもなくなって、この間なんて、話しかけても無視されたよ?



でも、これが優ちゃんの本心なんだよね?