(未定)

男に手を引かれ廊下を歩く。

男か女かわからない死体を自分はいくつ見てきたんだろう。
廊下にも死体が外よりは少ないがある。

「た、助けてくれ」

両手がないまだ生きてる男性が女の気配に気づき這いつくばって来ていた。
女は思わず驚き声を出し叫びそうになった。
この建物で生きている人にあったのは初めて。

「しぶとい」

と、いい男は男性を蹴り飛ばす。

女はこれ以上見られなく顔を横に背けた。
すると、壁に男性が当たり生きている気配が消えていく。

「行こうか」

この死体はなに?

「作ってるんだよ」

作ってる?

「君は知らなくていいこと」

わたくしには知る必要がないことなの?

「いつか、な。
作ってるのが成功したら教える」

それからだ、ここに来るたびに死体が増えていったのは。
怖くてそれ以上のことは聞けず、男からも離れられない。
そしてほぼ毎日といっていいほど女は男のもとに通ってきた。

なにを作っているのか知ることができず男からも離れられない。
やめて。ともいえない。

女は男のキスの味が忘れられないとは気づかず男の実験の成功が自分とは全く気づかなく男の胸の中で睡魔が襲ってきた。