(未定)

「屋敷の中で偉いのはお前を蹴った、神谷迅と言う神みたいな男だ」

神谷迅。
とても怖がった。
蹴られる理由がわからない。
いきなり来て外に放り出されお腹を思い切り蹴らた。
お腹をさするが祀莉は暉の話しに耳を傾ける。

「俺たちはここから出られない。
生きて死ぬまで……もちろん、妃乎と迅も」

ここから出られないのなら妃乎がどうして祀莉の前に来れたのだろう。
「どうして出られないの?」

でも聞いてしまったのは違う質問。
「……」

空を見上げていた暉は祀莉を見下ろし

「こんな体、気持ち悪いと思うだろ?」

と聞く。

「……」

はっきり言って気持ち悪い。
そんなことは言えない。好きでこんな体に生まれたわけじゃないことはわかる。

「妃乎はふらっと屋敷から出て人を探していた。
それは羽狸祀莉、お前のことだったんだな」

強い口調で名前を呼ばれ「私?」と自分を指差す。

どうして私を探しているのかわからない。
初めて会った暉もそうだけど妃乎と会ったことがない。
たくさんの疑問が溢れる。

「俺は全てを知る立場じゃないからわからない。
でも、迅が持っていった指輪とこの屋敷と俺たちの体は祀莉に関係があると思う」