退院してから初めての登校日。



蒼空は母親の車での送迎を断り、逃げるように家をでた。



どうしても通いたかった学校への道のり。



もしかしたら、あと少しで通うことができないかもしれない。




蒼空は勉強が常にセットになっていた生活スタイルを改めようと努力するつもりだが、勉強と隣り合わせの梅ヶ丘学園でそれが実践出来るのか自信が無かった。




蒼空はほとんど二年生への進級を諦めていた。




だから、できるだけ今までと同じように学校生活を送りたい。




蒼空は限られた時間を大切にしたい気持ちが強くなっていた。