部屋の窓のカーテンの隙間から差し込む光で、朝になったことがわかった。 〔起きないと…〕 蒼空はいつものように身体を起こそうと力を入れた。 しかし、身体が鉛のように重たい事に気が付いた。 指先は動くが腕は全く動かせない。 目をうっすらと開けてみたが、瞼もずっしりと重くすぐに目を閉じた。 〔なに…これ…〕 蒼空はそのまま意識を失うように、また眠りに付いた。