日本を離れることを蒼空は優羽に言えずにいた。 初めて心が通じ合う人に巡り合えた幸せ。 今が永遠に…なんて思ってはいなかったが、いざ動かないといけない時が来ると怖い。 かと言って、このまま何も言わずに去ることもできない。 蒼空は告げることによって終わってしまう、本当に本当に短いけど幸せだった時間を想い、静かに涙を流した。