10月初旬、二葉が骨髄移植のために入院したと教えてもらった。 蒼空はどうすることもできないが、とにかく二葉が無事に退院してくることを祈るしかなかった。 二葉が蒼空に見せた覚悟とも言えるあの時の言葉。 蒼空はいつか訪れるであろう、自分が生きるために立つ岐路。 その時、二葉に恥じないように堂々と迎えようと心に決めた。