少し薄暗さが抜け始めた朝6時頃
早瀬川くんの隣を一歩一歩噛みしめるように走る
「・・・っ早くない?」
「うんっ・・・」
なんて終始気にかけてくれる早瀬川くんはやっぱり優しいなぁ、って改めて実感する
コースは私の家の周りを大きく一周。
普段の早瀬川くんが走るコースとは違う道のりらしいんだけど
これもまた私がダウンしちゃった時にすぐ家に帰れるようになんじゃないかなっなんて考えたりする
折り返し地点を過ぎたあたりで早瀬川くんが口を開く
「そういえば、一ノ瀬さんって足立さんと仲良いいよね?」
・・・?
「うんっ・・・?」
いきなりそんな、どうしたんだろうっ?

